その英雄の名は、アンリ・ラムリヒト。 《青銀の魔王》という異名を以って忌み怖れられ、後に《聖竜の騎士》という尊名を授かりし者。 鮮烈なる彼の戦いの始まりは、時の権力者達の残酷なる仕打ちに対する復讐であった。 彼には、亡き両親に代わって守って来た妹であるフィリアという存在がいた。 そして、運命は彼等兄妹に残酷な宿命を与えるのである。 帝国から巡察に訪れた現皇帝妃の実弟であるアンヴィリア公・ガーヴェンの一行を見物に行ったアンリは、些細な諍いが原因でフィリアと別れはぐれてしまい、その身を心配し、必死の想いで探すが、それも空しく、フィリアは俗物であるガーヴェン達の醜い欲望の犠牲となって、辱めを与えられてしまう。 アンリは、傷付いたフィリアを救出し、主であるラニグ侯爵の勧めに従い帝国宮廷議会にガーヴェンの仕打ちを訴えるが、逆に反逆者とされ追われる身となってしまった。 深く絶望し、死を求めるアンリに、ラニグ侯爵は、騎士の誇りを以ってフィリアを守り抜く事を誓わせる。 そして、アンリは、その誓いを果たす為、フィリアと共に旅に出るのであった。 更なる苛烈な運命へと連なる旅へ・・・。
0 件のコメント:
コメントを投稿